遊団地 vol.2 〜団地はスゴロクである〜 at 町田木曽団地 レポート

開催:2019年3月9日(土)

団地のこれからを考えたい。
   
大人も子どもも遊びながら。
アートを通じて団地と繋がりたい。
 

そんな思いで2018年からスタートした「遊団地」が2回目を迎えました。
 

舞台は、町田駅からバスで15分ほどの場所にある町田木曽団地。
町田に10以上ある団地のひとつ。
昭和44年に建てられ、高度経済成長期には1万人以上が住んでいた、
まさに小さな「街」です。
 

その小さな「街」が、この日はなんと「スゴロク」に大変身!
サイコロをふりながら、団地を巡って遊びましょう!
 

スゴロク当日は綺麗な青空
 
 
 
 
 
朝10時の開始時間。
早速たくさんの人がやってきました。
 

名店街広場にはいくつものお店が出され、
広場の空には、地域の子どもたちや福祉施設のみなさんがつくった
団地をモチーフにした装飾が浮かびます。
 

さぁ、いよいよ遊団地のスタートです。
 
開催と同時に心躍る音楽を演奏するのは、団地在住の町田出港バンドです。
 

スタート地点ではまず、双眼鏡づくりがスタート。
 

これから待ち受けている冒険に向けて
思い思いの材料を使って、ユニークな双眼鏡をつくります。
 

何が見えるかな?
 
 
 

双眼鏡を作り終えたら、いよいよスタート!
 

大きなサイコロをふって
 

行き先を決めたら
 

地図を片手に探検に出発!
 
広い敷地内を散歩。
 

街中とは少し違う、のびのびとした空気が気持ちよさそう。
 

双眼鏡をのぞきながら団地のなかを探検。
 

最初のミッションは、ボールを使った「ボッチャ」や割り箸鉄砲を使った「的当て」。
 

ゲームをクリアすると、サイコロをふって、次の目的地が決まり、
次なるミッションを目指します。
 

こちらでは、ざぶとんを積んで小さな落語家を座らせる「こざぶとんゲーム」。
意外と難しい!
 

町田木曽団地には、毎年花火大会も開かれるひときわ大きな公園があります。
この日は、花火を描くワークショップが開かれました。
 

透明なシートに花火を描いて・・・
 

空に吊るせば、春の花火の完成!
 


夏には本物の花火を見にきてくださいね。

さぁ、最後のサイコロを振って、ゴールが近づいてきました。
 

団地の中の色々なものに目を向けながら
   

遂にゴールに到着!
 
最後は特大なサイコロを振って・・・
 

団地型の箱の中から・・・
 

プレゼントをゲット!
 

ゴールでは自分だけのオリジナル缶バッジも。
 

名店街広場には懐かしい昔遊びのコーナーも登場しました。
地域の人たちが子どもたちに昔ながらの遊びを伝授!
 

コマやおはじきなど、こどもたちにとっては珍しいオモチャもあったようで、
みんな興味津々・・・
 

遊団地ではたくさんのマルシェも並びます。
お菓子や食べ物はもちろん、地域クリエイターや学生たちの雑貨も目を引きます。
名店街に軒を連ねる地元のお店も、たくさんのちびっこを前に大忙し。
 

メイン会場では、たくさんのミュージシャンたちも登場。
様々な楽器の音色や楽しい歌がイベントを盛り上げました。
 
 
 

青空の団地に、音楽が響いてきました。
 
 
 

写真家、工藤剛史さんは日頃から団地の生活をテーマに撮影されています。
今回は広場の一角で彼の写真展、「団地街〜写真で巡る団地の時間〜」も開催。
団地の今と昔を記録した写真を前に、足を止める人も多くいらっしゃいました。
 

また、アトリエ・アルケミストの子どもたちによる展示も行われ、
イベントの様子や団地の風景をその場で描いた絵を披露してくれました。
 

遊団地では毎回、チャリティー企画も用意しています。
前回は、チャリティーショップの売上を東日本大震災復興支援活動に寄付しました。
今回登場したのはフードドライブ。
家庭で消費しきれない食べ物を、フードバンクを通じて市内のこども食堂へと届けます。
 

団地の会館では、立川晴の輔さんによる落語会も開かれました。
 

「久しぶり!」 「あなたも来てたの!」
客席からは、住民のみなさんの楽しそうな挨拶が聞こえてきました。
ひとたび集まれば、そこには友人がたくさん。
団地ならではの光景かもしれません。
 

会場は大きな笑い声に包まれました。
 
 
 
この日は、お隣の町田山崎団地でもイベントが開かれ、
スゴロクのポイントでは、ラジオインタビューに答えるという機会も。
FMさがみで実際に放送されると聞いて、興奮する人も・・・
 

さて、いよいよ遊団地もおしまいが近づいてます。
 

夕焼けの中で最後の演奏が始まりました。
 

今年で2回目となる遊団地。
この日は2,704名の人たちが遊びに来てくれました。
 

団地とは、ひとつの「街」である。
そこには時代と、暮らしと、人のぬくもりがあります。
また次回、どこかの団地で皆様に会えることを楽しみにしております。
 

文:本田潤
写真:工藤剛史
※一部、アトリエ・アルケミスト提供
 
2019年3月9日(土) 町田木曽団地名店街広場


 

主 催
町田パリオ

共 催
町田木曽団地自治会 / 町田木曽団地名店会 / 町田市
運営協力
東京都住宅供給公社 / TSUTAYA町田木曽店・西友町田店 / 株式会社協栄 / 社会福祉法人嘉祥会 ぬくもりの園 / まほろ座MACHIDA / 成田哲 / いっちゃん工作 / FM HOT 83.9Mhz / 株式会社ジェイコムイースト町田・川崎局 / 大原学園町田校
協 力
UR都市機構 / 神奈川中央交通株式会社 / 一般社団法人町田市観光コンベンション協会 / らぶふぁみ事務局 / 絵画造形アトリエ アトリエ・アルケミスト
協 賛
東京都住宅供給公社 / TSUTAYA町田木曽店・西友町田店 / 神奈川東部ヤクルト販売(株) / 株式会社エイチ・アイ・エス町田本店 / スガナミ楽器(株) 町田根岸センター
企画制作
まちだはまちだプロジェクト
トータルアートワーク&プロデュース
本田 亮 (イラストレーター)