題字:山本明代
富士山は私に見たことのない姿をみせてくれた
富士山に魅せられた者が見た景色は、本人さえも知らなかった世界だった。
大自然の中に佇み、光に彩られ、変幻自在に姿を変える富士。
太古から変わらぬであろう、そのままで美しい富士の姿。
二度とない一瞬を切り撮った奇跡の数々,
そしてカメラのファインダーからしか見ることの出来ない壮大で神秘的な世界。
今回の写真展のために、日本伝統の「和紙」、日本固有の「掛け軸」で表現した
縦2m 横1.8mの「富士悠久」は見所のひとつ。
20年かけて追い続けた「富士山写真家 山本耕作が見た世界」を
ぜひご堪能ください。
特別企画1
特別展示コーナー 「富士〜その神秘の世界〜」
9月30日(土)〜10月5日(木)
「宇宙の中の富士」
10月6日(金)〜10月12日(木)
「光と雲が織りなすドラマ」
公演概要
神奈川中央新聞社リベルタ
まほろ座MACHIDA
プロフィール
<山本耕作>
慶応義塾大学法学部卒業。幼少の頃町田で育ち、現在相模原市在住。
1998年より、富士山の撮影を専門に取り組み始める。
2003年「河口湖富士山写真大賞」に入選。
2006年、2007年 富士フイルム社と風景写真出版の共催による「美しい風景写真100人展」に富士山の写真で連続入選。
2014年 富士フイルムスクエアで開催された、風景写真出版企画、富士フイルム社主催の写真展「天晴れ!ニッポン山風景」に作品出展。
2016年 雑誌「風景写真7-8月号」で巻頭特集に作品掲載。まだ見ぬ富士の姿を追い続け現在に至る。この間、神奈川県の地元紙「リベルタ」や、パズルメーカー「やのまん」にジグソーパズル⽤、また、カレンダーやテレビなど多岐にわたって写真を提供する。
*写真館 美しき富士
http://kosakufuji.blog.fc2.com
< ご 挨 拶 >
富士山の写真を撮り続けて20年になる。
厳冬の雪山や、3000mを超える南アルプスの山にも、
富士山を撮りたい一心で登ってきた。
まさに憑りつかれたようにシャッターを切ってきた。
この間、富士山は私にいろいろな姿を見せてくれた。
雪景色の紅富士に真夏の赤富士。時には笠雲や色鮮やかな彩雲をまとい。
またある時は、ダイヤモンド富士となって輝き、天の川のアーチをかけたりと、
その姿はまさに変幻自在だ。
富士山のことを知っているようで、実はほとんど知らなかった。
そして、今年の4月、やっと撮れたと思えた富士山は、そのいずれでもなく、
太古の昔から変わらないであろう富士山そのままの美しい姿だった。
今回、この「悠久」ともいうべき富士の一枚を、日本の伝統文化である和紙で表現してみました。
私が撮ってきたさまざまな富士の姿と共に、その一枚を、ぜひ、ご覧になってください。
最後に、今回展示されている写真のみならず、これまで私が撮ってきた全ての写真が、出会ってきた写真仲間やさまざまな関係者の方々の助けやお力添えがあったからこそ撮れたものであること、そして、私に、初めてこのような写真を発表するチャンスと場を与えてくださったパリオのみなさんに心から感謝申し上げます。
山 本 耕 作