子どもから大人までが竹で遊び尽くした
竹のフェスティバル『竹のわっ!』
地域の輪を感じる一日となりました。
案内マップも内容が盛りだくさんとなりました。
それでは、各ブースの様子をご紹介です。
東京楽竹団による、竹楽器のワークショップ。
ビーンビーンと摩訶不思議な音がするバリンビンづくり。
『シンプルだけど人によって全然違う音がするよ!』
皆さん竹楽器に夢中の様子です。
東京楽竹団の方の思い付きで、突如みんなの演奏会がスタート。
『なんだ、なんだ、面白いことやってるぞ!』
観客も自然と集まり、立派な演奏会に。
竹太鼓と竹笛のワークショップ。
『小さい子だって大丈夫、のこぎりもってごらん。』
ちゃんとした使い方を教えれば、
子どもだって刃物に挑戦できます。
みんなでドリルを使って竹に穴をあけ、
ステージに飾る竹灯篭を制作中。
『うまい、うまい。その調子~!』
教える方にも力が入ります。
定期的に整備しないと荒れてしまう竹林。
竹林保全の大切さを伝えに、今回八王子から参加していただきました。
紙漉はちゃぷちゃぷと水遊びのようで、
子どもたちも大はしゃぎ!
竹ひご編みは大人も夢中です。
実は羽根部分の竹和紙は、
八王子住まいづくり市民塾が作ったもの。
このイベントを通して知り合った、竹のわっ!コラボの竹風車。
伊勢原の珈琲焙煎室そらの
竹のドリップ珈琲や焼き菓子も販売しました。
竹箸と竹ぽっくりのワークショップ。
シンプルながら奥が深い竹箸づくりに、
子どもだけでなく、大人も夢中になる人続出です。
カタツムリ置物とカッコウ笛のワークショップ。
また、今回は“たけのこスルメ”を初販売。
本家イカスルメを超えるおいしさです!
ワークショップのブースはどこも大にぎわい。
こども達の喜ぶ笑顔に、教えるおじいちゃん達も微笑み、
いろんな世代が交流しながら一緒になって遊ぶ様子は、
ほっこりする雰囲気でした。
町田在住、草月流 小寺春晃先生のいけ花。
およそ2mはあるダイナミックな作品は、
NPO法人いきいきまちだにご協力いただき、
町田の里山より伐りだしたもの。
竹の根っこで作られた花器も添えられています。
小寺春晃先生たちが教える、
いけ花の体験コーナーです。
NPO法人いきいきまちだの作った竹花器を使った、
竹のわっ!コラボ企画のワークショップです。
竹で伝えるオブジェ
高橋祐司作『レクイエム』
竹素材ならではの曲線を描いています。
地元の農家さんやお店と触れ合う場、
自然の中で過ごす時間を提供しています。
子どもたちの自然な笑顔が並んだ温かみのある写真は、
畑写真家 芳賀新さんが撮ったもの。
竹細工の昔遊びのコーナー。
竹ぽっくりや竹鉄砲に竹弓矢と、
子どもの“楽しい”の感覚はいつの時代も変わりません。
昔遊びのコーナーは
Welcome to MACHIDA- Omotenashi PJTの方々が、
英語のおもてなしガイドの傍ら見守ってくださいました。
同団体には本イベントでは今回英語チラシの製作や、
英語広報のご協力もいただきました。
町田では訪日外国人の方も楽しめるよう、
徐々に動きがスタートしています。
素足で歩いたり、ごろごろ寝っ転がってみたり。
ふだん竹林保全で伐採された大量の竹は、
こうして手頃な大きさにカットし窯で焼いて竹炭にするのだそう。
この青竹踏みは特定非営利活動法人 相原JAO会と、
つぼみの家 町田ゆめ工房の皆様が
一本ずつ丁寧にバリ(ささくれ)をとってくださいました。
◆
会場内には町田のこだわりマルシェも登場。
身体にやさしく美味しい食べものや、
ひとつずつ手作りされたぬくもりのある小物など、
毎日が楽しくなる品々が並びました。
希少な野生のルイボスティのRICA*MAMAN。
子育てママならではの目線で作られた、
身体にやさしい食品です。
お店のほっこりとした空気感をそのままに、
地元野菜の豚汁や、
自家製シロップのソーダなどが並びました。
矢部のひかり菓子店。
『やっと念願のひかり菓子店さんのお菓子買えた~』とファンの声も。
淵野辺のベジフルフラワートゥーシェ八百屋と、
身体にやさしい素材で作るシフォンケーキのゆるひ。
『この胡麻はね~…』
こだわりの品だからこそ、ひとつずつにストーリーがあります。
町田の小野路で作られた農薬・化学肥料不使用のお野菜。
お野菜の味がしっかりしているから、
シンプルな味付けでもごちそう!
マシュマロのようなかわいい洗剤は
海や川にやさしい環境洗剤。
町田の蓮を使った小物や、キャンドルにドライフラワーなど。
すべて福祉施設の方々の手作り!
小野路炭焼き研究会の竹炭製品や、
小野路宿里山交流館の名物コロッケ、
NPO法人まちだ結の里のメカイ籠の作り方の展示が。
竹の良さを伝えに出店。
日本の職人が作る竹製品が並びました。
どのお店もこだわりがあり、
お客さんとのふれあいを楽しんでいました。
ボタン一つでお買い物できる現代だからこそ、
生産者と、店主と顔を合わせることで伝わること。
改めて町田の魅力を感じるひと時でした。
◆
クライマックスは東京楽竹団による、
『竹あかりのSpecialコンサート』
この竹灯篭は相原に関わり合いのある美術系大学生と、
相原地域の人々が一緒になった
相原創生プロジェクトが作ったものです。
中央には大きな孔雀が描かれています。
そして横にはこの日ワークショップで作った竹灯篭も並んでいます。
相原所縁の作詞家・中村雨紅『夕焼け小焼け』で始まりました。
ポン!ポン!と、音のキャッチボールが始まったり。
来場者が一緒になって演奏するものから、
竹の豊かな音色を楽しむ演奏まで、
優しい竹の音色に包まれながら愉しみました。
◆
楽しい時間はあっという間。
前日は台風でどうなることかと心配もしましたが、
おかげ様で当日は大きな被害もなく、
『竹のわっ!』は無事終了しました。
総勢327名の方にお越しいただき、
ありがとうございました。
竹林は、自然豊かな町田の一風景。
『竹×地域の力』をテーマに、
今回様々なジャンルの方に
町田内外から集まって力を貸していただきました。
地域が力を合わせると、
こんなに楽しい時間が過ごせるんだなぁと実感し、
また、ひととひとが繋がることでの広がりを感じました。
一緒に盛り上げてくださったすべての方に感謝です。
このご縁がひとつのきっかけになりますように。
まちだはまちだプロジェクト
文:櫻井 久美
写真:まちだはまちだプロジェクト
パリコレッ!芸術祭2019 つくる!奏でる!感じる!『竹のわっ!』